からむしの季節ですね!
日ごろ親しくさせて頂いている新潟市の小池上さんから毎月のように丁寧なお手紙をいただいています。
一部その内容をご紹介いたします。
今回は「難解」。
東日本大震災に加え原発事故という事態になって日本語についていろいろと考えさせられました、と書かれています。
そして、次のように
政府を始め各関係者が記者会見などで発表するときの言葉を聞いて日本語は難しいというか日本人の私にも意味がよく解らないということが多いということです。
まず言えるのが主語がないというか曖昧なことです。
英語の(私は)とかWE(我々は)に当たる言葉がほとんどの場合ありません。
また、その後に続く述語にしても「~何々と思われる」とか「~想定される」などと言います。
肝心な「誰が、何をした」が実に曖昧なのです。普段は意識しないで聞き流していますが、こんな有事に誰が(または組織)を示す主語がなく、文末の言葉も第三者的に言われると、誰の責任で何を訴えているのかがよくわかりません。
その流れの典型的な言葉が、「自主的な非難をお願いしたい」ではないでしょうか。この言葉は難解です。
「非難」は明快ですが、「自主的」と「お願いしたい」は、なかなか解釈が難しいですね。(略)
小池上さんは、上記のように「難解」について明快な提言をされています。
日ごろ何気なく使っている日本語ですが、このお手紙を拝読して改めて自分自身の発言や文言の真意が相手に伝わっているのか考えさせられました。
そして終わりに手書きで
からむしの季節ですね
と書かれていました。
小池上さんありがとうございました。
ネオ昭和
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