「榎川と榎町の物語」 滝澤榮輔氏著書
平成23年12月26日
先日十日町市織物歴史研究家滝澤榮輔氏と食事を共にする機会がありました。
「村山さん、『和苧』が大健闘だね」と喜んで下さいました。
来年88歳になろうとしている滝澤氏は今なお矍鑠としています。
私に1冊の本を差し出しました。
本人著書「榎川と榎町の物語」です。
本人いわく「十日町のターニングポイントは昭和32年だなー」と話してくれました。
滝澤氏は織物関係に長年携わってきた関係上将来の十日町産地に対してかなり憂いています。
「今の織物業界の社長は皆さん学校の成績は優秀かもしれないが、もっと十日町の歴史を学んでほしい」とアドバイスをしてくれました。
「昭和32年 雪国、雪上カーニバルのころ」と題して
「昭和32年2月、第8回十日町雪まつりで初めて雪上きものショウが実施された。
その半月後には、東宝映画の「雪国ロケーションが十日町中心街で行われた。
日本全体が戦後復興から高度経済成長に向かう時代で、滝文、関芳、睦が産地をリード。街中の話題も明るい歌謡、映画などに人気があった。」と
記載されています。
写真が掲載されているのですが、滝澤氏が当時34歳、そして現十日町市長の関口芳史氏の父君で芳政氏の二人が俳優の岸恵子さん、池部良さんとともに写っているのが印象的です。
もちろん現市長がまだ生まれていない頃です。
滝澤氏は「20代、30代の人たちに頑張ってもらって一人が三人になり、三人が七人になるようになれば商売はうまくいくようになる。若い人達にぜひ奮起してほしい」と締めくくりました。
真面目な話は嫌だからと言って日本酒を口にしながらお元気に話す姿はまだまだ健在です。
ネオ昭和
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